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それいゆ(高山市)連続死傷の事件性を検証してみた [事件事故]

岐阜県高山市の介護老人保健施設それいゆで、2017年7月31日から8月16日にかけて発生した連続死傷事故ですが、あまりに立て続けに起きているために、警察も事件と事故の両面で捜査しています。

ネットでは、殺人・障害事件という推理をしているブログ記事もありますし、テレビのニュースショーでも、事件を疑うような調子で報道している印象があります。

似たような事例が続いていることもあり、ここで今まで起きたことを整理して、事件性を検証してみます。

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5件の死傷事故


1件目 80歳男性


一部報道ではお名前も出ていますが、ここでは伏せておきます。

男性は7月31日にデイルームで食事中に食べ物をのどに詰まらせて倒れ、意識を失っているところを職員に発見され、病院に運ばれました。

倒れた際、苦しむことなく意識がなかったため、施設では誤嚥ではなく心筋梗塞などが原因と判断し、県に報告はしていませんでした。

県は、介護施設などで入所者が事故死した場合に報告を求めているのですが、この件で報告がなかったことを問題視しています。

なお、この方の司法解剖はされていません。

2件目 93歳女性

 
こちらの方も、一部報道では名前が出ていますが、ここでは伏せます。8月6日深夜に居室で倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが7日未明に死亡しました。

病院で脳挫傷と頭蓋骨骨折が見つかっていますが、司法解剖はされていません。

女性は数日前から興奮状態にあり椅子から頻繁に立ち上がるような動きをしていたため、看護師が一時安定剤の投与を検討しましたが、実際投与や拘束はしなかったそうです。

記者会見で施設側は椅子から落ちて頭を打った可能性を示唆しました。

また、施設側は後日家族に対して個別に事故の経緯を説明し、疑問点である事件性の可能性について「100パーセント否定はできない」との趣旨を伝えてもいます。

施設から説明を受けた家族は「転倒の可能性が高いと聞いたが、監視カメラもなく、人もいなかったので、大切なところは分からない」とマスコミの取材に対して話しました。

3件目 87歳女性


一部報道では名前が出ていますが、ここでは伏せます。8月12日午後に体調が急変し、病院でお亡くなりになりました。

県警による司法解剖の結果、死因は折れた肋骨(ろっこつ)が刺さって肺の中に血がたまる外傷性血気胸(がいしょうせいけつききょう)でした。また、20日には胸の辺りにあざ、首や腕に傷のような痕が複数あったことが報道されています。

女性は職員の介助で12日午前9時30分ごろ入浴しました。

12日午後2時ごろ、女性の息子夫婦が着替えを取りに行くと、普段と様子が違い「おかしい」と感じたそうです。その際、首に赤いあざのような点々の痕があったといいます。

午後3時におやつを食べた際に異常は見られませんでしたが、午後4時40分ごろ職員が部屋を訪れると、嘔吐(おうと) しており顔面蒼白(そうはく)で返事が無かったそうです。そして5時35分ごろに、病院に搬送されました。

施設側はこれまで、「入浴介助をした際、胸骨やあばら骨を圧迫してひびが入り、生活の中で体を曲げたり、伸ばしているうちにあばら骨がずれ、肺を傷付けたのではないか」と説明。一方で「外部から意図的に力を加えたことも否定する根拠はない」とも説明しています。

関係者によると、女性は病気で昨年十一月に入所。三カ月ごとに入退所を繰り返し、三度目の入所の今回は二階の四人部屋に入り、お亡くなりになる数日前まで元気だったそうです。

4件目 91歳女性


お名前は公表されていません。

8月15日に胸にあざが見つかり、その後肋骨が折れていることが判明し、入院しました。

5件目 93歳女性


お名前は公表されていません。

8月16日に胸にあざが見つかり、肺挫傷(はいざしょう)と診断され病院に搬送されました。現在入院中です。


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5件の共通点


死傷した5人はいずれも認知症患者の専用棟である2階に入所していることから、認知症であった可能性があります。

また、最初の男性以外は、胸の骨を折っていて、胸に「あざ」が見つかっています。

なお、施設内に防犯カメラなどはなく「関係ない人も自由に出入りできた」そうです。

施設の職員のうち、2階の棟を担当していたのは18人いて、県警は2階で勤務していた職員を中心に任意で事情を聴き、当時の状況を慎重に調べています。

30代男性の元職員について


5人に異常が見つかったすべての日に出勤していたのは、勤続1年ほどの30代の男性職員1人でした。

関係者への取材によれば、この職員による入所者への暴言や暴行はこれまでに確認されていないそうです。

この男性は17日付で退職していますが、形の上では自己都合退職となっていますが、実際は辞めさせられたようです。

ある報道では「本当は辞めたくないけれど、辞めます」などと申し出て、自己都合退職したとされていますが、別の報道では「騒ぎになり、業務に支障を来すので、本人と話し合ってやめてもらった」と施設側の要請で退職したとされています。

また、この元職員の男性は新聞社などの取材に応じ、5人の死傷に関しては一貫して関与を否定しています。

一部報道によれば、元職員は疲れている様子で多くは語りませんでしたが、報道陣から死傷に関与していないことを確認され、「間違いないです」とはっきりと答えたとのことです。


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で、結論として事件性はあるのか?


岐阜県は、入所者の死亡が相次いだため、8月17日に施設を調査しましたが、7月31 日の事案(男性の死亡)について施設側から報告を受けていませんでした。これは、施設側が病気(心筋梗塞?)による死亡としたためです。

また、8月12日~16日の事案(3件目から5件目のこと)について、施設側から16日にまとめて報告があったことを問題視して、県は行政処分を視野に立ち入り調査をしました。

現時点ではっきりしている「事件性」は、この「施設側が県に適切な報告をしていなかったこと」になります。

殺人や傷害事件に相当するかというと、やはり骨折が発生した状況が不明であったり、お亡くなりになった方、けがをされた方が認知症専用のエリアに入居していたこともあって、特定には時間がかかると思います。

いま入院されているお二人が、どういう理由でけがをしたか、なにかしら思い出して話してくれれば究明が進むと思いますが……

というわけで、まだまだグレーゾーンな感じがあります。しばらく見守りたいと思う管理人でした。

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「老健」が、親の認知症からあなたを救う! -特養、サ高住、老人ホームはやめなさい-


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それいゆ(高山市)の評判は? 事故の件で疑われているけど [事件事故]

先月末から連続して5名の方が死傷する事故が発生している岐阜県高山市の「介護老人保健施設それいゆ」ですが、やはり短期間で3名が亡くなるということから、事件性があると考える方もいるようです。

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実際、岐阜県や警察は、事件・事故の両方で調査していますし、施設を運営している医療法人同仁会の折茂(おりしげ)謙一理事長は記者会見を開き

これほど短期間に相次いだのは異常なこと。意図的である可能性を100%否定できる根拠はない。警察に原因究明をお願いしている


と説明しています。

介護老人保健施設それいゆの評判は?


今回の事故にあった入居者は、全員が同じ職員が担当していたということで、この30代男性の元職員を犯人扱いしているブログを見かけます。

中には、一年前に発生した神奈川県相模原市の障碍者施設「津久井やまゆり園」と結び付け、この30代男性が精神に異常をきたして犯行したと推理している方もいますが……それは想像力がたくましすぎないかとも思います。

そこで、この「介護老人保健施設それいゆ」の評判を調べてみました。

いわゆる口コミサイトでは5点満点で3.7という点数になっており、特に雰囲気は4点とそれほど悪くないというか、高めの評価でした。

施設の雰囲気4
スタッフは明るく元気な方が多いのが印象に残りました。また入り口横に、スタッフの保育所があり、乳児や未満児の子供達が預けられているので、その横を通る入所者が温かい目でその様子を見ている光景は微笑ましく思えました。

介護/看護/医療体制4
経営母体が折茂医院なので、体調を崩してもすぐに診てもらえる点は安心だと思いました。また看護師や介護士だけでなく、理学療法士や作業療法士が常駐し、リハビリに積極的に取り組んでいることもこちらの施設の強みだと感じました。

(介護のほんね 口コミで探せる介護施設の検索サイト 「介護老人保健施設それいゆ」の口コミ より引用)

一方、とある元アナウンサーの女性が電話取材(いわゆる電凸)したところ、非常に対応が悪かったとブログにつづっています。

どうみても、不審死としか思えない、この岐阜県高山市桐生町にある老健施設「それいゆ」。あまりに不自然なので、私もジャーナリストとして、電話取材をかけてみました。[電話]

おとといの8月18日に電話取材しました。

(中略)
医療も金カネ次第!  すべての患者が平等というのは、真っ赤な嘘。医療は、カネ次第です!!!

これと、おなじことが、「それいゆ」でも起きています。
(中略)
他の病院同様に、それいゆも、個室料1日2,980円払えば、長期滞在も、オッケー。都心の個室料に比べれば、破格に安価ではありますが、それでも、個室料は、月額9万円くらいになり、他に医療費もかかりますから、なんだかんだで、恐らく20万円くらいになるはず。地方では、それなりの出費となります。
やはり、「それいゆ」も、個室料で、儲けていると思われます。


「それいゆ」の折茂理事長の被害者意識のある会見にも、違和感を感じましたが、私の取材に対応した職員も、かなり高飛車で、感じが悪かったですね。理事長の経営方針が、職員にも浸透しているようでした。


(中略)
光どころか、暴力の魔の手が、忍び寄っていたようにさえみえました。

取材をしていて、とても暗い気分になりました。

殺人虐待事件でないことだけを願うばかりです。

(天川由記子Blog (元アナウンサーの政治学者) Blog of Yukiko Amakawa 「岐阜県高山市桐生町老健施設「それいゆ」電話取材[電話] より引用)

まあ、この方の個人的な感想や思い込みも若干あるんじゃないかと思います。

警察も出入りして、連日ニュースで取り上げられ、バタバタしている中で電話取材を受けているわけですから、多少対応は悪くなると思いますよ。


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元職員の30代男性の評判は?


今回の事故は、元職員の30代男性の関与が疑われていますが、この男性の評判はどうだったのでしょうか?

管理人が調べた範囲では、残念ながらこの元職員の評判はわかりませんでした。

この男性は、「それいゆ」には1年ほど勤務されていたようですが、事故が大きく取り上げられ始めた8月17日に「本当は辞めたくないけれど、辞めます」と言って、自己都合退職したそうです。

評判というのは、大きく変わるもの



これは、今回調べた中での管理人の感想になりますが、高山市の「それいゆ」は(ニュースで報じられる前は)割と評判良かったのではないかと思います。

というのも、運営母体である「医療法人同仁会」は、老人介護の施設を手広く展開しており、それなりのノウハウもあって、また評判が良いから利用者も多いものと考えるからです。

口コミサイトでも、雰囲気は高評価でしたしね。

それが、立て続けの事故が起きて、マスコミから大きく取り上げられ、(疑いの目もある)取材対応が増えるとなると、職員の雰囲気も下がっていくのは自然なことです。

女性ジャーナリストが「被害者意識」とバッサリ書いている理事長の会見ですが、本当に不可解な面もあって困っている中責任を問われるような雰囲気で会見したら(普通の神経なら)被害者っぽくもなるでしょう。むしろ、そこで妙に上手な対応していたら、かえってどうなんだろうと思います。

事件の真相はまだわかりませんが、変な疑いで追い詰めるようなことは避けたいものです。何より、入居されている方、利用者の方に悪影響です。

以上です。

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実例でわかる 介護老人保健施設 利用の手引き
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それいゆ高山市の事件、30代の男性が関与? [事件事故]

岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で死亡、負傷事故が多発していることから、事件ではないかという疑いもあって、捜査が行われています。

そして、30代男性の元職員が、この事故に関与していたということがわかっており、「この男性が事件の犯人ではないか」という声まで上がってきました。

現時点での情報を整理したいと思います。


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それいゆ(高山市)で不審な事故 



事故が起きている「それいゆ」は岐阜県高山市にある介護老人保健施設で、正式には「医療法人 同仁会 介護老人保健施設それいゆ」という名称です。

実は「それいゆ」という名前の施設は全国にいくつかあり、例えば宮崎県都城市には「住宅型有料老人ホーム ソレイユ」というのがあったりします。この「ソレイユ」というのは「太陽」という意味があり、様々な施設で人気のある名前です。

さて、事故が起きている岐阜県高山市の「それいゆ」ですが、介護老人保健施設という施設です。これは、在宅と病院の間に位置づけられています。この施設には「入居」をして、介護や医療を受けながらゆくゆくは自宅に戻ることを想定してリハビリを行います。

介護老人保健施設は病院と在宅の間にある在宅復帰を支援する施設です。 利用される方の尊厳を守り、安全に配慮しながら生活機能の維持、向上を目指し、必要なリハビリを提供します。 また、病院や居宅介護支援事業所などの機関、家族、地域と協力し、安心して自立した在宅生活を送れるよう支援します。

(医療法人 同仁会 介護老人保健施設それいゆ ホームページより)

ちなみに「医療法人 同仁会」は複数の老人介護サービス施設を運営しており、「それいゆ」という名称の施設も複数あります。

  • 小規模多機能型居宅介護 シャロン・ド・それいゆ
  • ケアプランセンター それいゆ
  • 介護福祉保健施設 それいゆ
  • それいゆ 訪問看護ステーション
  • ヘルパーステーション それいゆ
  • ショートステイ それいゆ
  • 病児保育室 プティ それいゆ
  • りあん・ど それいゆ (小規模多機能施設)


……結構ありますね。

今回事故が起きたのは「介護福祉保健施設 それいゆ」ですが、具体的にどんな事故かというと、入居している複数のご老人が、怪我をしたり、その怪我がもとでお亡くなりになったというものです。17日間で5件、立て続けに起きています。

新聞の取材によれば、
  • 2017年7月31日に80歳の男性が食べ物をのどに詰まらせて倒れ、死亡
  • 8月6日に93歳女性が頭を強打し、翌日死亡
  • 8月12日に87歳女性が肋骨を骨折して嘔吐し、翌日死亡
  • 8月15日に91歳女性が肋骨骨折で病院に入院
  • 8月16日に80代くらいの女性が胸にあざが見つかり病院に入院、

とのこと。

多くの場合、倒れるなどで骨折をしている、あるいは打撲をしている状態です。

また、いずれも居室で倒れているところを発見されており、事故が起きた瞬間というのは目撃されていないようです。

……だから「事件」の可能性もあるとみられているのですね。


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30代男性の元職員が関与と疑われているが?



今回の連続事故に見舞われたお年寄りには共通点がありました。

それは、とある30代男性職員(現在は退職)が担当していた、というのです。

この30代男性職員は、最後の事故が起きた後の8月17日付けで退職し、ANN(テレビ朝日系のニュースネットワーク)の取材に対して「騒ぎになって、精神的にきつくなっている」と語っています。

ネットでは、この30代男性の元職員を「犯人」と決めつけるような書き方をしている記事もありますが、現時点では「それいゆ」で起きた連続事故はまだ事件として確定もしていませんので、こういった断定はまだ時期尚早です。

ちなみに、この男性の元職員は、「それいゆ」では約一年の勤務期間だったということですが、それ以前にも別の施設で働いていたそうです。「それいゆ」退職後の現在は、求職中と思われます。


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安全とプライバシー確保の狭間で



今回の事故は、起きた瞬間の目撃者がおらず、仮に「事件」だとすると、施設内の者の犯行だろうだと推理されています。

事故の捜査は警察におまかせするとして、こういう老人介護施設での事故を少しでも減らすためには、どういうことが必要でしょうか?

今回の件に関して、「居室に防犯カメラを設置すべき」という意見も目にします。

ただ、集中治療室のような生命の監視も、刑務所のような犯罪の監視も、老人介護の現場には合いません。特に、帰宅して在宅介護を受けるためにリハビリしている入居者に対してはプライバシーを十分に確保することも大切です。

居室に防犯カメラを設置するかどうかは、慎重に議論する必要があると、管理人は考えています。カードキーなどを使った、介護職員の入退室管理をするのも、プライバシーを保ちつつ、いざ事故が発生した時に、職員がどこにいるかを把握するためのひとつの手ではないかと思ってもいます。

以上です。

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実例でわかる 介護老人保健施設 利用の手引き

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